
この記事のまとめ
ネイティブの英語を身に付けるなら0歳~
成長に合わせた英語教育なら8歳~
英語を学ぶだけでなく、英語を通して何をしたいのかまで考えることが大事
スポンサーリンク
Contents
英語教育はいつから始めるのが正解?
育児書を年間150冊読んでいると、幼児教育について各業界の専門家がいろいろな視点から意見を述べています。
どれも参考になる意見ではありますが、自分の家庭にとってそれが正解かはわかりません。
本記事では「英語教育をいつからはじめるか」について意見をのべている書籍を紹介し、著者の意見をまとめています。
子どもの英語教育をいつからはじめようか考えている方は参考程度にご覧ください。
-
-
[年間150冊読破]ママがオススメする絶対読みたい育児書ーvol,1
Contents1 育児書は子育ての味方!1.1 子どもは「この場所」で襲われる (小学館新書)1.2 パ ...
意見1:ネイティブスピーカーのような英語を身に付けるなら0歳~絵本読み聞かせ
アハ体験で非常に有名な茂木健一郎氏の育児本です。
脳科学の目線から、こどもの可能性を見つける親の考え方、子供の育て方についてまとめられている一冊です。
本書では、ネイティブスピーカーのような英語を身に付けるためにはどのような英語教育をすればいいか、という点で英語教育について述べられています。
たとえば、いまはディズニーなどの英語教材なども、非常に充実していると聞きます。ですが、それだけではお遊び感覚が強くて、グローバルに通用する英語を身に付けるための第一歩としては物足りない。というのが私の意見です。
本気で子どもに英語教育を教える場合は、早い時期からビデオ教育に頼らず英語本の読み聞かせから始めることがいい。と明言されています。
ハーバードやスタンフォード大学といった一流大学を目指そうとするのは大変ですね・・・
0歳からの英語教育ポイント
ネイティブスピーカー並の英語を身に付けるには0歳から英語本の読み聞かせを始める
映像教育より親が絵本を読み聞かせるほうが効果的
「英語を学ぶ」よりも「英語で何かを学ぶ」という視点が重要
意見2:バイリンガルに育てたいなら0歳1日15分だけ英語を聞かせる
モンテッソーリ教育本の著者、藤崎達宏氏は4人の子育ての経験とモンテッソーリ教育を融合させたセミナーを開催している講師です。
子育て相談の実績は2,000組以上、常にキャンセル待ちの状態だそうです。
本書はモンテッソーリ教育の発達段階に基づき、子どもの力を引き出す方法がまとめられています。
バイリンガルに育てたい場合、いつから英語をはじめたらいいのか。についてこのように述べています。
これは「言語の敏感期」と「聴覚の敏感期」が関わってきます。どちらも6歳くらいには消えてしまうので、英語をマスターさせたければ、それまでにネイティブの英語を聞かせることが有効となります。
その時期を過ぎると、母国語以外をノイズとして排除する機能が、備わってしまうからです。
お子さんをバイリンガルに育てようと思ったら、やはり0~6歳までの間に習得する必要があるということになりますが、日本語と英語を並行して頭に入れることはいいことだけではありません。
しっかりした母国語の土台がないと、いわゆる「チャンポン」になるので、日本語の習得が30%程度遅くなる、という弊害も覚悟しなければなりません。
0~6歳の敏感期に英語教育を取り入れるとかなりリスクが高い点が述べられており、藤崎氏は積極的に早期英語教育を推奨しているようには見えませんでした。
超早期に英語教育を取り入れることによるデメリットも挙げられています。
超早期英語教育のデメリット
0~6歳は、母国語を話したい敏感期。英語しかしゃべれない環境に身を置かれると強く反抗することがよくある
英語どころか、日本語もしゃべらなくなる子が出てくる
日本語も英語も中途半端なセミリンガルになることもある
しかしながら今の時代、母国語だけでなく英語も重要のため、藤崎氏が提案する英語教育は、0歳から1日15分でいいので、ネイティブの英語を聞かせることをオススメしています。
この時期は聴覚の敏感期なので、耳が育っていることだけを信じて、アウトプットを求めてはいけない。とまとめています。
超早期英語教育を実施する場合は、親に相当の覚悟が必要ということがわかります。
意見3:英語は8歳~10歳の時期にやるべし
東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏は脳科学者であり、今までに16万人の脳画像を見てきたそうです。
その知識と経験を「賢い子」に育てるためには、年齢にあった教育が必要である。と本書にまとめています。
その中で、瀧氏は英語教育についても触れています。
脳の成長の観点から、英語教育は8歳~10歳の時期に始めるのがベストと言い切っています。

かけたお金や時間の分の効果があるかどうかは、まだハッキリしていないのです。
それどころか、言語能力のネットワークがまだ不完全な脳に、半ば強制的に英語を学ばせるということは、子どもに余計なストレスをかけてしまう可能性があります。
脳医学者の幼児教育本を読むのは本書が初めてでしたが、非常に論理的で説得力のある内容でした。
ちなみに、瀧氏が推奨する「賢い子に育てる方法」とは、5歳までに図鑑を読む習慣を身に付けさせる。というものでした。
本書はその他にも、○歳から○○を習い始めると脳医学的に効率的とまとめられています。
-
-
子どもの習い事は何歳から? 何からはじめる? 「賢い子」に育てる究極のコツ
この記事のまとめ 5歳までに図鑑を読む習慣付けで「好奇心旺盛」な子に 0~3歳で図鑑・絵本・音楽に触れる ...
英語教育をはじめるタイミングまとめ
英語教育は何を目的とするかで、開始時期は違うようです。
超早期英語教育は、ネイティブスピーカーのような英語が身に付くようですが、親も相当な覚悟と協力がないと満足する結果が得られないこともあるようです。
今の時代「英語」が一番重要な言語であるという認識ですが、1970年代の理系学生の第二外国語で一番履修者が多かったのはロシア語だったそうです。(外国語学習について-内田樹の研究室)
時代によって、求められる第二外国語は変わります。
この英語一強の時代がいつまで続くか分かりませんが、英語を通して何をしたいのか、子どもにどうなって欲しいのか。という視点で英語教育を学ぶ環境を用意することが大切なのかもしれません。
スポンサーリンク