
この記事のまとめ
子どもが頭を打った時知っておきたい情報が満載
頭を打ち起きる急性硬膜下血腫は6ヶ月~10ヶ月がピーク
ただの事故が児童相談所から虐待とも認定されることもある
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Contents
書評「赤ちゃんが頭を打ったどうしよう!?」虐待を疑われないために知っておきたいこと
図書館の新刊コーナーでたまたま目に留まった一冊。タイトルがかなり気になったので思わず借りてしまいました。

内容を読むと、赤ちゃんが頭を打った際の対処法のほか、頭を打って病院に連れて行ったら児童相談所が来て虐待認定を受けてしまったという実話も収録されています。
小さいお子さんがいるご家庭は是非読んでいただきたい一冊です。
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もし頭を打ってしまったら
書籍の著書は小児科脳神経外科医の西本博氏と藤原一枝氏です。
頭を打ってしまった際、自宅で様子見する判断、病院に連れて行くべき症状などがまとまっています。
家で様子を見るポイント一例
頭を打った直後大泣きしたが、その後変わった様子もなく元気
頭を打った直後は青ざめても5~10分で顔色も良くなり元気
大泣きして、泣き寝入りした後30分~2時間で目を覚ましその後も機嫌がいい
病院へ行くべき症状一例
ひきつけ(痙攣)を起こした
呼吸回数が多い
血がひいたように蒼白で機嫌も悪い
立て続けに吐く
焦点が合わない
泣かないでぐったりしている、どこか痛そうに泣き続けている
「何かおかしい」と感じたらすぐ病院へ
頭を打つリスクが高い時期と位置
書籍には家庭内で起きる乳幼児の急性硬膜下血腫の時期や特徴をまとめています。
- 年齢:6~10ヶ月いピーク
- 性別:男児に多い(約80%)
- 原因;家庭内での軽い頭部打撲
- 打撲位置:後頭部に多い
- 初期症状;痙攣、軽度の意識障害
- 眼底出血:半数の例に多いが、虐待例より少なく軽度
事例によると転倒で硬膜下血腫を発症するタイミングはつかまり立ちの時期が64%を占めています。6~10ヶ月に多い理由はそこにあると考えられます。
そう考えると、転倒防止クッションは有効な対策なのかもしれません。
急性硬膜下血腫と眼底出血が認められると、病院・児童相談所が連携する
子どもが頭を打った後で起こる重大な病変には頭蓋骨骨折と急性硬膜下血腫があります。
それとは別に、虐待で最も頻度が高いのは「ゆさぶられっこ症候群」に伴う急性硬膜下血腫です。揺さぶられた直後から意識障害、けいれん発作、嘔吐が認められ、両側の眼底検査をすると眼底出血が認められます。
これら、家庭内での軽い怪我による乳幼児急性急性硬膜下血腫と虐待による急性硬膜下血腫は画像診所見が似ているため、医学的に鑑別診断ができないことが多くあるそうです。
そのため、家庭内で起きる怪我も急性硬膜下血腫と眼底出血が認められた場合、「虐待がの疑いがある例」として、病院から児童相談所に通告し、虐待を見逃さず子どもの安全を確保しようとしています。
その結果、日本では340万件の家庭に対して調査等が行われましたが、虐待と認められたのは約68万3,000件。約267万5,000件には虐待がなかったことが判明しています。
この数が多いか少ないかは個人の価値観ですが、虐待がなかったにも関わらず虐待が疑われた家庭へのケア等はないようです。
実際にあった6事例を漫画で紹介
書籍には実際にあった事例が漫画で6ケース紹介されています。
どの事例も家庭内で不注意で起こってしまった事故から障がいが残ってしまったり、児童相談所が介入し子どもが乳児院にしばらく入所せざるを得なかったりしたケースが紹介されています。
1ケースをツイッターでつぶやいたところ大きな反響がありました。
まさか、子どもが心配で病院に連れて行ったのに虐待を疑われてしまう可能性があることを知っている人は少ないようです。
この本借りた時なんでタイトルに虐待?って疑問だったけどこの実話読んで戦慄した…
転倒して硬膜下血腫と眼底出血あれば児相案件になるんだね… pic.twitter.com/XEsG2QW2qS— オィドロディ®プーカ1y☆21w♂ (@oidolodymama) 2018年11月29日
コメントには、「医師が虐待か事故か見分けられないなら児童相談所の介入は仕方ない」といった声や「本当の虐待なら病院には連れて行かない」などさまざまなコメントが寄せられていました。
書評「赤ちゃんが頭を打ったどうしよう!?」まとめ
第一子がつかまり立ち期の時、クッション製のベビーサークルと転倒防止リュックを使用していたため、たとえ転んでもそこまで気にすることがありませんでした。
しかし、もし頭を打った場合の危険性を考えると過剰に備えても損はないものだと思います。
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今回この「赤ちゃんが頭を打ったどうしよう!?」を読んでつかまり立ち期の赤ちゃんがいる家庭は特に気をつける必要があると感じました。
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